2024.08.16
らいおん’s View
Grand bleu /リノベーション記録(その8)
琉球ガラスや、琉球石灰岩など沖縄ならではの骨材を使用して、カラフルな人造研ぎ出し(テラゾー)のダイニングテーブルの天板を作りたい。そんな思いで、テラゾーの天板作りがスタートしました。
テラゾーを自分で作ったことのあるスタッフが事務所にいないため、基本的な作り方や必要な工具、材料のことなどをインターネットでリサーチしました。
工具や材料については大体のことは分かったので作り方は想定できるのですが、リサーチをしてもわからないことが二つありました。
1つ目は、骨材の配合具合です。使用する骨材や主材などの割合についても、きれいに模様が浮き出てくるにはどのぐらいの配合が良いか、過去の事例などから推測し配合を変えながら何度もモックアップを作っては骨材の配合割合を決めました。
2つ目は、ダイニングテーブルほどの大きな天板をどのようにして軽くするかです。1枚もので作成してしまうと、テーブル脚の耐えうる重量を越してしまうため、いかに軽量化できるかを検討しました。
ここまでリサーチとモックアップの作成を重ねて、まずダイニングテーブルよりも小ぶりなローテーブルの天板の作成が始まります。
ローテーブルは琉球ガラスや珊瑚砂をふんだんに入れ込み色とりどりで細かい模様のテーブルが出来上がりました。
ダイニングテーブルは少し表情を変えて、ベースに小さめの白や透明の琉球ガラスや琉球石灰岩を使用して、アクセントとして大きめの琉球ガラスを使用しました。
琉球ガラスや琉球石灰岩の他にも、貝殻や珊瑚、さざれ石、珊瑚砂など全て沖縄の素材を使用することで、沖縄らしい家具が出来上がりました。
Text by Masuda Risa