2024.08.09
らいおん’s View
Grand bleu /リノベーション記録(その7)

「ダイニングテーブルを照らすアームペンダントライト」

Grand Bleuの照明計画は、照明デザイナーの萩原克奈恵さんにご提案をいただき、既製品の照明器具を設置する箇所に加えて、既製品を組み合わせたオリジナル製作を行いました。その中から今回はダイニングテーブルを照らすアーム照明のご紹介をします。

ダイニングテーブルを照らすアームペンダントライトは、弊社のオリジナル製作で、アーム部分は、本来マイクスタンドとして使われている既製品を活用して流用しました。天井のスラブのインサートに取り付けるために、吊り元の金物を自作しました。コの字のスチール金物にボールベアリングを溶接して回転する仕組みの機構をになっています。

ランプシェードは沖縄らしいものにできないかと検討していました。

そんな中、6月頭に沖縄市を訪問した際、今回のリノベーション工事の施工をしていただいていた株式会社kapokのオフィスとコザの町のリノベーションプロジェクトやkapokの作業場を見学させていただきました。

そこでやんばるの海に漂着してゴミとして廃棄されてしまっている漁業用の浮きを、岡戸さんたち自身が加工し活用したランプシェードを見せていただきました。そのカラーや可愛らしいフォルムが気に入り、譲っていただけることになったため初代のシェードは浮きで製作することが決定しました。

写真提供:株式会社kapok

光源の目隠し及びグレア(不快感や物の見えにくさをともなう眩しさ)を防止するため、シェードの内側の一部分をブルーメタリックの塗料で塗装しています。

浮きはさまざまなカラーバリエーションがあり、最初のモックアップは赤ですが、今回のGrand Bleuではブルーを使用して本番用のシェードを製作しました。

Text by Mizoguchi Mio