2024.07.17
らいおん’s View
Grand bleu /リノベーション記録(その4)

Grand Bleuの案件に関わってまず嶋田からの依頼は

「床を光らせたいんだよね。美ら海が月の光に照らされている感じで。」でした。

この嶋田の一言から、床を美ら海にするためのサンプル作りが始まります。

まずは透明度の高いエポキシで、強度のある製品探しを行いました。
透明度が高く、黄変しづらく、強度がある。この3つの条件が揃った製品はなかなかありません。
様々なメーカーさんのエポキシを取り寄せ、ヒアリングをしながらサンプルを作成し、透明度が高く黄変しづらいエポキシを見つけました。
また、今までそのメーカーさんは家具用のエポキシしか取り扱ってこなかったのですが、ちょうど強度のある床用のエポキシの取り扱いを始めるとのことで、3拍子揃ったエポキシ樹脂を見つけることができました。

蓄光塗料も多様な色がある中から“海の青“の色でかつ照度が高い製品を探しました。

蓄光塗料はどれぐらいの分量を混ぜるかも味噌で、分量が多くてもエポキシに混ぜた時に白濁してしまうし、少なすぎても綺麗に光りません。そしてエポキシの種類を変えたり、蓄光塗料の分量を調整したサンプルをいくつか作成し、エポキシの透明度が高く、暗くした時にしっかり光る蓄光エポキシ樹脂が完成いたしました。

昼間はクリアのエポキシ樹脂を流した床ですが、夜は照明を消すと美ら海が広がるような床になっています。

Text by Masuda Risa