2024.07.22
らいおん’s View
Grand bleu /リノベーション記録(その5)

「ソファ作ろうよ。」
「いいですね。」Grand Bleuのプロジェクトへのアサインが決まりました。

はじめに、嶋田のイメージしているソファのイメージを聞きました。
条件が2つです。

・フレームはベニア合板の製造過程で出て廃棄される剥き芯と呼ばれる木製の丸棒を使いたい。
・座面は大橋晃朗さんの家具のように、何層かクッションを重ねてそれぞれ異なるファブリックにしたい。

フレームの接合部には単管足場用のジョイントを用いることを決めて、すぐにモックアップの制作に取り掛かりました。

出来上がったモックアップを眺めながら、デザインの調整、強度や施工性について何度もかディスカッションを重ねてフレームデザインの方向性が決まりました。クッションのファブリックは、インテリアコーディネータの森田めぐ美さんと相談しながら進め、ブルートーンのファブリックを4層重ねるデザインとし、琉球柄の生地を使ったアクセントクッションをおくことにしました。

クッションの中身は特注のウレタンです。いくつかのウレタンのサンプルを取り寄せて硬さ、柔らかさ、座り心地などを検証して選定しました。フレームの仕上げは白色の水性塗料の拭き取り塗装とすることでうっすらと木目が見えるようにしました。白っぽいトーンのフレームなることからジョイントの金物も川崎の工場にお願いして特別に粉体塗装していただきました。背もたれのクッションはアールをつけて可愛いプロポーションのソファとなっています。

 

Text by Morishita Taichi